センバツ8強・市和歌山が初戦突破 エース米田が苦戦も打線爆発「少し硬さがあって」
「高校野球和歌山大会・2回戦、市和歌山12-5初芝橋本」(18日、紀三井寺公園野球場)
今春センバツ8強の公立の雄・市和歌山が乱打戦を制し、初戦を突破した。
プロ注目最速149キロ右腕・米田天翼投手(3年)は相手打線の猛打の前に、7回8安打5失点と苦戦。味方打線が13安打12得点でエースを救った。右腕は「序盤に少し硬さがあって力んでて、きょうは全体的にストレート、変化球ともに浮いてたかなと思います」と反省を口にした。この日の最速は148キロを計測。4球団計5人のスカウトが視察に訪れた。
センバツでは3試合に登板し、その名前を高校野球界に広めた米田。ただ、甲子園が終わって、学年が一つ上がった頃、不調に苦しんだ。夏に向けて筋力増量に取り組んだが、体脂肪が落ちにくい体質が災いし、78キロだった体重が82キロに。なじまぬ体では、自身の思うような投球ができなかった。
本来の投球を取り戻そうとダイエットを決意。「晩ご飯のお米を抜いたりして、(体重を)調整していました」。食事制限や体幹トレーニングを重点的に行い、現在は76キロまで減量に成功した。
「センバツの時よりも状態も良いですし、自分の思ってるボールも投げられてる」。シェイプアップした体から繰り出されるスケールアップした投球で、チームを6年ぶりの夏の聖地へ導く。