「高校野球岩手大会・３回戦、花巻東８－０一関二」（１９日、岩手県営野球場）

　怪物スラッガーが快音を響かせた。高校通算７３本塁打を誇る花巻東・佐々木麟太郎内野手（２年）が「３番・一塁」で先発し、４打数２安打１打点と活躍。チームの８強入りに貢献した。

　４－０の四回１死一、二塁。初球を右前に運び、今大会自身初安打となる適時打で追加点を奪った。遊撃手が二塁ベースの後ろを守る“麟太郎シフト”を打ち破った一打に「自分の結果より、（自分の安打で）得点が入ったことで気持ちが楽になった」と安堵（あんど）の表情を見せた。

　これでチームは２戦連続コールド勝ちと勢いに乗る。聖地まであと三つ。「甲子園にもう一度戻りたい。自分たちらしい野球で勝ち抜いていきたい」。ここからさらにギアを上げていく。