横浜・鈴木 満塁抑えた&勝ち越しタイムリー エース・杉山を「楽させる」
「高校野球神奈川大会・5回戦、横浜4-2横浜隼人」(20日、横浜スタジアム)
最後の打者を中飛に打ち取った横浜・鈴木楓汰投手(2年)が雄叫びを上げた。延長十回の死闘を制し、8強入り。2年連続夏の甲子園出場へ望みをつないだ。
「監督さんから『お前の投球を』とずっと言われていた。結果どうこう考えずに自分の投球をしようと思って自信を持って投げた」
流れを変えたのは間違いなく背番号10だ。同点に追いつかれた九回、なおも1死満塁のピンチで登板。「強い気持ちを持って抑える気で行った」と2番、3番を抑えサヨナラは許さなかった。十回の攻撃では自身の右前打から2得点で勝ち越し。最終回のマウンドも冷静に投げ込み、勝利をもたらした。
ロッテ・鈴木昭汰を兄に持つ。普段から「気持ちよく投げないと野手も絶対ついてこないし強い気持ちで投げろ」と助言をもらっており、この日の投球で体現した。
目指すは神奈川連覇だ。右腕は「(同学年でエースの)杉山だけじゃ勝てないので、自分が杉山を楽させるという気持ちで、強気で投げたい」と拳を握った。
◆鈴木楓汰(すずき・ふうた)2005年4月17日生まれ、17歳。茨城県土浦市出身。176センチ、69キロ。右投げ右打ち。小学1年から永国東ジャイアンツで野球を始め、土浦四中では筑波ボーイズでプレー。横浜では1年春からベンチ入りし、夏はベンチ外。同秋に再度ベンチ入りした。最速140キロ。兄はロッテ・鈴木昭汰。