花巻東・佐々木麟太郎 岡本超え74号 今夏初アーチ!4安打4打点で4強導いた
「高校野球岩手大会・準々決勝、花巻東18-1水沢」(21日、岩手県営野球場)
岩手大会では準々決勝が行われ、春夏連続の甲子園を目指す花巻東の2年生スラッガー佐々木麟太郎内野手が今大会1号を放ち、並んでいた智弁学園の岡本和真(現巨人)を抜いて高校通算74号とした。
変則左腕のやや高めのカーブを最後は片手で振り抜いた。四回1死三塁、佐々木麟が右翼芝生席に高校通算74号2ラン。「少し形が崩れて、泳がされたみたいになりましたが、うまく持っていけたと思います」。春の岩手大会以来で、今夏初アーチだ。
これで智弁学園・岡本の記録を抜き「自分が幼いころから見ているし、素晴らしいバッティングをしていて尊敬している。右バッターですが、参考にもしている」と明かしたが、「記録にこだわりはない」。本塁打数についてはこれまで通りの姿勢を貫いた。
この日も「3番・一塁」で先発出場し、打席で修正を重ねながら4安打4打点。初回は右前へ転がして一挙5点先取へ好機を広げた。三回は右前へライナーで適時打、五回も右前適時打。視察した西武・渡辺GMは「やっと打球が上がってきたね。上がれば入る。まだ2年生、これから楽しみ」と再評価した。
聖地まであと2勝。準決勝の相手は、今夏152キロもマークしたプロ注目右腕・斎藤響介投手(3年)を擁する盛岡中央だ。先輩のエンゼルス・大谷はMLBオールスターを沸かせた。「見ていませんが、偉大な先輩が世界で活躍するのをプラスにとらえて、自分も負けないようにしたい」と力を込めた。