ビッグボスやりました! 日本ハム・清宮がサヨナラMVP弾 36年ぶり7人目快挙
「マイナビオールスターゲーム2022・第1戦、全パ3-2全セ」(26日、ペイペイドーム)
フルスイングから放たれた打球は、低空飛行のまま左中間ホームランテラスに消えた。同点で迎えた九回2死。途中出場の日本ハム・清宮幸太郎内野手の球宴初出場初安打は、劇的なサヨナラ弾。86年の吉村禎章(巨人)以来36年ぶり7人目、パでは74年の高井保弘(阪急)以来48年ぶり2人目の快挙でMVPを獲得し、「狙っていました」と笑顔がはじけた。
生還すると西武・山川のピコピコハンマーなど、全員から手荒い祝福を受けた。「入ると思わなかったんで、自分が一番ビックリしています。派手に出迎えて下さったのでそれがうれしかったです」。きつねダンス用の耳をつけて日本ハム流の勝利の儀式・一本締めを仕切ってみせた。
脇役から、主役の座をつかんだ。ホームランダービーではソフトバンク・柳田の投手役を務め「一番緊張しました」。五回の守備前にはきつねの耳をつけて登場。キャッチボールの相手を務めつつ、チアガールとともにきつねダンスも披露して盛り上げ役に徹していた。
「追い込まれてもフルスイングしろ」。新庄ビッグボスが何度も伝えてきたアドバイス通りの一発。ヒーローインタビューでは「やったぜ!」とビッグボスポーズを作ってボスに報告した。
MVP賞金から、裏方さんにプレゼントすることを予告していた。有言実行の一発。「最高の思い出ですね」。歴史に残る一発を今後の成長につなげる。
◆オールスターのサヨナラ本塁打 1986年7月22日・第3戦で全セ・吉村(巨人)が逆転2ランを放って以来。全パのサヨナラ本塁打は74年7月21日・第1戦で高井(阪急)の代打逆転2ラン以来。