ドラフト候補・浅野翔吾 PL清原に並んだ!高校通算64号 高松商3大会連続の聖地へ

 4回、通算64号となる3ランを放ち、ほえる高松商・浅野(撮影・吉澤敬太)
 高松商・浅野を視察する阪神・嶌村球団本部長(左)と渡辺スカウト
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 「高校野球香川大会・決勝、高松商6-4英明」(26日、レクザムスタジアム)

 香川大会の決勝が行われ、今秋のドラフト候補に挙がる高松商の浅野翔吾外野手(3年)が「1番・中堅」で出場し、清原和博に並ぶ高校通算64本目となる3ランを放つなど、3打数3安打3打点2四球と全打席出塁の活躍。3大会連続22度目となる甲子園出場に貢献した。

 打った瞬間、スタンドインを確信した。右手を力強く振り上げてひとほえした浅野は、ゆっくり走り出した。

 2点リードの四回1死一、二塁。高めの137キロ直球を「完璧に捉えられたと思う」と左中間最深部に運んだ。直前の1ボールからは左翼場外への特大ファウル。すぐに修正し、香川ナンバー1左腕の英明・寒川航希投手(3年)を攻略した。

 高校通算64本目。元PL学園の清原和博の記録に並んだ。大会前から目標に掲げていたが「チームのためにやっていれば結果はついてくる」と固執はしない。一発よりも勝利が優先。試合前には長尾健司監督(52)に「きょうは全打席出塁します」と宣言し、有言実行で役割を果たした。

 この日は阪神などNPB5球団が熱視線を送った。阪神・嶌村球団本部長とともに視察した担当の渡辺スカウトは「勝負を避けられても、仕留める確率が上がっている」と評価。ロッテの榎スカウト部長は「うちの井口監督のように引きつけて打てる」と、日米通算295本塁打を誇るスラッガーに例えた。

 昨年末、マリナーズのイチロー氏(48)から指導を受け、「全力の中で形を作る」ことを意識して成長。「大会ナンバー1と言ってもらえるようなバッターになりたい」と、勝利のために全力を尽くし、昨夏の16強を超える8強を狙う。

 ◆浅野翔吾(あさの・しょうご)2004年11月24日生まれ。香川県高松市出身。17歳。170センチ、86キロ、右投げ両打ちの外野手。屋島スポーツ少年団で野球を始め、屋島シーホークス、屋島中では捕手を務めた。U-15日本代表に選出され、主軸としてBFAアジア大会優勝に貢献。高松商では1年夏からレギュラー。昨夏の甲子園、智弁和歌山戦で本塁打を放った。

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