ヤクルト村上弟・慶太が先制V撃 兄の雪辱果たした 九州学院が甲子園へ
「高校野球熊本大会・決勝、九州学院6-0秀岳館」(26日、リブワーク藤崎台球場)
兄のリベンジを果たした。OBのヤクルト・村上の弟で、兄と同じ左打ちの九州学院・慶太内野手(3年)が、三回1死一、三塁で左前に先制適時打を放った。
「変化球も頭に入れながら、ポイントを後ろめにして、あっち(逆方向)に打とうと思っていました」と納得。12安打6得点での勝利を導き、思い出の甲子園へ進む。兄が1年夏に出場した時には、アルプス席からのテレビ中継で「宗隆君の弟さんです」と紹介されたこともあった。
その後兄は2、3年の夏に、いずれも熊本大会決勝で秀岳館に敗れていた。2試合ともスタンドから見ていた村上は「お兄ちゃんの借りを返してやると、むちゃくちゃ思っていました」と話す。思いのこもった勝利を胸に、「尊敬する存在です」と慕う兄のような豪快な打撃を、甲子園でも見せる。