ENEOS 9年ぶり12度目V 六回に3発で逆転!大久保監督「本当にミラクル」

 「都市対抗野球・決勝、ENEOS5-4東京ガス」(29日、東京ドーム)

 第93回都市対抗野球大会最終日は29日、東京ドームで決勝が行われ、ENEOS(横浜市)が東京ガス(東京都)に5-4で逆転勝ちし、9年ぶり、大会最多を更新する12度目の優勝を果たした。昨年初制覇の東京ガスは2012、13年のJX-ENEOS(現ENEOS)以来の連覇はならなかった。

 強打で12度目の頂点に立った。ENEOSは六回に1イニング3発の猛攻で逆転。連覇を果たした2013年以来の歓喜の瞬間を迎えた。指揮を執って自身4度目の日本一をつかんだ大久保監督は「こんなことがあっていいのか。本当にミラクルを起こしてくれた」と涙ぐみ喜びをかみしめた。

 0-4の六回1死二、三塁で19歳の度会が速球を仕留めた。5番打者が放った今大会4本目のアーチが右翼スタンドに突き刺さると、ムードは一変。続く丸山も右翼席へたたき込み、東京ガス先発の益田をKO。2死後に小豆沢がまたも右越えへ。試合をひっくり返した。

 昨年は準々決勝で東京ガスと対戦し、3-4で惜敗。連覇を狙う東京ガスとの再戦を前に大久保監督は「悔しさを晴らしたい。負けず嫌いじゃないと、ここまでやっていられない。われわれの成長度合いを感じさせたい」と雪辱を期していた。劣勢に追い込まれても諦めない勝利への執念が、一発攻勢となって結実した。

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