巨人は31日も延期 内野手不足と筋力低下のため 8月2日から阪神戦予定もコロナ禍続く

 巨人は30日、横浜スタジアムでに予定されていたDeNA戦が延期になったと発表した。新型コロナウイルス集団感染の影響で必要な選手数が確保できない見通しとなったため。DeNA側に申し入れ、12球団による持ち回りの臨時実行委員会で了承された。今後は試合挙行に必要な最低限の選手数がそろった時点で公式戦に臨むとしており、8月2日から阪神戦(東京ド)が予定されている。

 後半戦の開幕カードが3試合とも流れる異常事態となってしまった。31日のDeNA戦開催に向けNPB、DeNAと検討を重ねてきたが、下された決断は延期だった。

 理由として球団は内野手の不足に加え、選手の筋力低下と文書で説明。23日までの5日間で支配下選手69人中、菅野、岡本和、丸ら主力を含む38人が陽性判定を受け、原監督ら首脳陣も感染した。

 29日までに内野手11人が隔離を終えたが、最も早い27日に復帰した3人のトレーニング結果を確認したところ、体全体の筋力値が低下していた。全力疾走や全力投球ができず、自室でのトレーニング内容も限られていたこともあり「大きな故障につながりかねないことから、3人とも31日にベンチ入りさせることは不可能と判断しました」。さらに「残る8人についても、コンディションの回復状態はこの3人以下」と明かし、故障防止の観点などから延期せざるをえなかったという。

 これで球宴前の中日3連戦も含め6戦連続の延期。現在、隔離を終えた30選手がトレーニングを再開しており、8月2日からは東京ドームで阪神3連戦が予定されているが「大半は試合に出場できる水準までコンディションを回復するには数日かかる見込みですが、可能な限り速やかに公式戦の再開ができるように努めてまいります」とした。

 ◆巨人のコロナ禍 巨人は19日から“コロナ禍状態”に。19日に2軍から17人、翌20日に菅野や岡本和、大勢ら1軍スタッフから40人、22日には原監督の感染が確認されるなど、計70人以上の陽性者を確認。22~24日の中日3連戦が延期されたほか、チーム活動停止となり27日に再始動。また、オールスターでは原監督をはじめ、菅野、中田、丸、岡本和、大勢、そして故障の坂本を含めた6選手が辞退。28日の臨時実行委員会で29、30日のDeNA戦2試合(横浜)の延期が決定。30日は31日の同戦延期が発表されたほか、リハビリ中の立岡ら4人の陽性も判明した。

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