41歳のソフトバンク・和田毅 連敗止める粘投で3勝目 ベテラン健在「割り切ることできた」

 4回を終え、甲斐(左)とタッチを交わす和田
 西武戦に先発した和田
 2回、プロ初打点となる犠飛を放ち、ナインに迎えられる黒瀬(左端)
3枚

 「ソフトバンク4-2西武」(31日、ペイペイドーム)

 球宴を挟んで4連敗だったソフトバンクを救ったのは、41歳のベテラン左腕だ。和田毅投手が5回1失点で、6月19日以来の今季3勝目を挙げた。

 粘りに粘った。「調子はあまり良くなかった」と振り返ったように、毎回走者を出した。初回には先頭打者に二塁打を浴び、1死三塁から西武3番・森に先制適時打を許した。「ただ、最初の二塁打はクリーンヒットじゃなかった。しょうがないと逆に割り切ることもできた。あとは点をやらないようにと切り替えました」。その後はベテランらしく有言実行でホームを踏ませなかった。

 6月27日には新型コロナウイルス陽性となり、登板間隔がしばらく空いた。練習も休んだことから「体のバランスが崩れた」という。7月24日のオリックス戦(京セラドーム)で自身5年ぶりの中継ぎ登板で実戦復帰したが、1回2失点で負け投手となった。

 「あれが戒めになった。あってはならないことだけど、あの試合で投げさせてもらったことで自分の状態を確認できた。それが今日粘れた要因かなと思う」

 8月以降は6連戦が続くハードな日程。藤本監督は41歳左腕をできる限り中6日のローテで起用する方針だ。「よくなるキッカケが見えたので、来週までにまた準備をしたい」。大混戦模様の中、ベテランの力は必ず必要となる。

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