夏の甲子園 コロナ禍の帝京五主将「辞退もあると思っていた」「感謝して試合をしたい」
「全国高校野球選手権・組み合わせ抽選会」(3日、大阪市内)
複数の部員が新型コロナウイルスに感染し、集団感染と判断された愛媛県代表の帝京五は、大会8日目の第2試合で九州学院と対戦することが決定した。
帝京五はノーシードから愛媛大会を制覇したが、甲子園出発直前の1日に複数部員の新型コロナ感染がわかり、出発を延期。抽選会も欠席していた。
現在部員たちは全員学校の寮を離れ、それぞれの実家に戻っているという。和歌山の実家で抽選会の中継を見ていた主将の住吉栄祐外野手(3年)は、まず「辞退、ということもあると思っていた中で、配慮をしていただいたことに感謝をして試合をしたい」と、感謝を口にした。抽選会前日にはLINEのグループで、試合ができる喜びを語り合ったという。一方で「抽選会でくじを引きたかった悔しさはある」と偽らざる思いものぞかせた。
チームとして隔離期間が明けるのが12日で試合は13日。日程的にはかなり厳しい。元ロッテの小林昭則監督(54)は「猛暑でもあるし、体力的、筋力的にかなり落ちているので、かなり心配」と、危機感を募らせた。
今大会は、集団感染と判断された帝京五、浜田(島根)、有田工(佐賀)、九州学院(熊本)の4校に配慮して、大会日程を一部変更。第7日に4校を組み込んだ上で、第8日の3試合と入れ替え、出場校の中で最も遅く初戦を迎えるように調整されていた。