DeNAドラ1小園3人斬りデビュー 2軍戦1回0封 わずか11球で三者凡退に
「イースタン、DeNA3-6楽天」(4日、横須賀スタジアム)
小雨が降る中、マウンドに向かう背番号18に大きな拍手が送られた。DeNAのドラフト1位・小園健太(19)=市和歌山=がイースタン・楽天戦(横須賀)でプロ初登板した。1回無失点の上々デビューを飾り「本当に初めての経験なので、マウンドに上がるまでは緊張していたんですけど、ブルペンにいてリリーフの皆さんが励まして送り出してくださったので、気持ちよく投げることができました」と笑みを浮かべた。
2点ビハインドの七回から登板。初球147キロを投げ込むと、その後もテンポよく腕を振った。1イニングをわずか11球で三者凡退。ドラ1の片りんを見せつけた。
春季キャンプは1軍も、その後は球団の育成方針の下、2軍で体作りやフォーム作りに徹した。だが気持ちが「結構きつい部分もありました」と本音もこぼれた。約2カ月ブルペンに入らず、基礎練習。それでも「自分のため」と割り切り、目の前の一日を大切に過ごしてきた。ようやく踏み出した、プロ野球選手の第一歩。焦ることなく、己が進む道を歩んでいく。
◆小園 健太(こぞの・けんた)2003年4月9日生まれ、19歳。大阪府貝塚市出身。185センチ、90キロ。右投げ右打ち、投手。背番号18。中3時にヤングリーグ全国制覇。市和歌山では1年春からベンチ入り。3年で春の甲子園出場。21年度ドラフト1位入団。