ソフトバンク・武田翔太が1勝目 先輩直伝、ぶっつけの“新球種”で8奪三振好投
「ソフトバンク9-1楽天」(6日、ペイペイドーム)
今季初先発だったソフトバンク武田翔太投手(29)が6回0/3を3安打1失点、8奪三振と好投。1勝目をマークした。
直球も持ち味のカーブも冴えたが、この日はぶっつけ本番で試した新球種が効いた。二回は鈴木大への勝負球で投げて三邪飛。五回には茂木から空振り三振も奪った。
過去にも投げた球種だが、先週の練習中に先輩の和田にアドバイスを求めた。「今まで投げたチェンジアップは自分のイメージ通りではなかった。握りや投げる感覚をダメもとで教わりに行きました」。さらに「和田さんだから知っているはず」と、かつての鷹のエースだった杉内のチェンジアップも伝え聞いた。「和田さんと杉内さんの握りや感覚を足してみた」。まだ不慣れな部分が影響したのか7イニング目に右手指をつって降板となったが、チームを勝利に導く十分な投球内容だった。
15年に13勝、16年には14勝を挙げた右腕だが、以降5シーズンは2桁勝利から遠ざかっている。それでも昨オフに球団から4年契約を提示されてサインした。今季もキャンプ序盤に広背筋付着部炎で離脱し、春先にはコロナ感染もあった。出遅れた中、リリーフで一軍昇格し、やっと巡ってきた先発のチャンスで一発回答を見せた。千賀や大関の離脱で苦しい台所事情となったソフトバンク先発陣だが、久しぶりに明るい話題が生まれた。