横浜が春夏通算60勝目 投手戦制す 2年生左腕・杉山が2失点完投

 完投勝利を挙げ、拳を突き上げる横浜・杉山(撮影・北村雅宏)
 6回、三重・鈴木(奥)から空振り三振を奪い、ピンチを断ち切った横浜・杉山(撮影・伊藤笙子)
 3回、ライトへ先制適時二塁打を放つ横浜・緒方(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、横浜4-2三重」(9日、甲子園球場)

 2年連続20回目出場の横浜が投手戦を制し、1回戦を突破。節目の甲子園春夏通算60勝目を挙げた。

 先制したのも横浜。三回2死三塁から1番・緒方の右中間二塁打で均衡を破ると、続く板倉も右前適時打を放ち、2点を挙げた。

 初回の先制機を逃した三重は六回に反撃。2死二塁から3番・野田が中前へ運び、1点を返した。

 八回には2死から連続四死球で一、二塁とし、3番・岸本の右越え2点三塁打で貴重な追加点を挙げた。

 九回2死走者なしから三重の5番・鈴木が安打で出塁すると、6番・高山が適時二塁打。1点を返したが、横浜が2点差で逃げ切った。

 横浜の2年生サウスポー杉山は六回こそ、連打を許したが、四死球0。三重打線を6安打に抑え、完投勝ちと、試合巧者ぶりが目立った。

 横浜の村田監督は「守り勝つ野球をやってきたので、杉山中心に何とか踏ん張れた結果」と安どの表情。「三重高校さんは素晴らしい打者が多い。非常に苦しかったです。杉山は一生懸命投げていたので、(捕手の)玉城が良い部分と良い球を引き出してくれ、なんとかかわすことができた」と振り返った。また「少ないチャンスをどうモノにするか。安打も少なかったですが、それが点に絡んだのがこういう結果につながったと思う。(三重・上山は)決め球のチェンジアップが素晴らしい。なんとか食らいついて泥臭く打ってくれた結果」とも話した。

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