三重が初戦敗退 沖田監督「よく粘った」エース右腕・上山好投も実らず
「全国高校野球選手権・1回戦、横浜4-2三重」(9日、甲子園球場)
九回の反撃もあと一歩及ばなかった。三重は横浜を上回る6安打を放ったものの、2得点まで。2年連続初戦突破と春夏通算30勝を逃した。
「うちの理想とするゲームができた。上山も終盤までよく粘った」と沖田辰男監督はスッキリとした表情で振り返った。エース右腕の上山颯太(3年)は140キロ台の速球とチェンジアップを操り、8回途中まで4安打と好投したが、惜しまれるのが1点差の八回。2死から四死球を与え、相手の3番打者に右越え三塁打を許した場面だ。前進守備のシフトだったため、右翼手のグラブをかすめてヒットとなった。
九回には、2死走者なしから連打で1点を返したが、及ばず。それでもスタメン中6人が1、2年生。沖田監督も「来年につながるゲームができた」と捲土重来を誓った。また宇佐美主将は「コロナで練習できなかったり、試合を見てもらえなかったり、大変だったけど、最後は甲子園で終われて良かった。下の学年に助けてもらってばかりだったが、最後は三重高らしい野球ができたと思う」と振り返った。