定年迎える日大三・小倉全由監督「まだ指導していく」 初戦敗退に采配悔やむ「失敗は監督」

 聖光学院に敗れ、引き揚げる松藤(中央)ら日大三ナイン
 初戦で姿を消した日大三・小倉監督(撮影・伊藤笙子)
 5回、本塁タッチアウトとなる日大三・藤巻(手前)=撮影・高部洋祐
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 「全国高校野球選手権・1回戦、聖光学院4-2日大三」(9日、甲子園球場)

 日大三(西東京)が聖光学院(福島)との“再戦”で痛恨の逆転負けを喫した。

 先制したのは日大三だった。一回、2死二塁の好機で、4番・浅倉が中堅フェンス直撃の適時二塁打。四球から2つの野選を絡めて追加点を挙げた。

 だが、聖光学院が四回に反撃。2番・高中の二塁打から1死三塁とし、4番・三好の三ゴロの間に1点を返すと、五回には高中が左越えに逆転2ラン。八回には4番・三好の左越えソロで突き放した。

 日大三は五回、1死三塁の好機で3番・富塚が右飛を放ったが、右翼・三好の好返球でタッチアップを阻止された。小倉全由監督も「あれは大きいですね」と悔やみながら、「聖光学院さんのライトの子がストライク返球ですから。ナイスプレーでした」と、相手選手をたたえた。

 1点を追う七回、1死一、三塁でも強攻策で、一塁ライナーでの併殺で好機をつぶした攻撃に、同監督は「試合前に、今日は失敗しても笑っていこうと選手に話していたが、選手に失敗はなかった」とねぎらった上で、「スクイズも考えたが、監督が失敗した。一番失敗したのは監督。選手に謝らないといけない」と采配を悔やんだ。

 聖光学院は12年夏の1回戦でも対戦し、1-2で敗れた相手だった。小倉監督は4月で65歳を迎え、教職員としては来春に定年を迎える。「節目、この歳で選手が甲子園に連れてきてくれた。こんな幸せな男はいないなと思います」と感謝した上で、秋以降については「まだ指導はしていきます」と、尽きぬ情熱を口にして聖地を去った。

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