ヤクルト 主砲・村上猛打賞もチグハグ4連敗 高津監督「元気づける何かが必要」

 「広島2-0ヤクルト」(9日、マツダスタジアム)

 我慢の時間が、試練に変わろうとしている。首位独走チームに暗雲。5安打完封負けに、3失策と守備も乱れ4連敗だ。ヤクルト・高津臣吾監督は「何とかと思いながらみんな打席には立っているけど、なかなかうまくいかなかったですね」と唇をかんだ。

 4番のバットが突破口をこじ開けようとするが、最後まで開かなかった。村上が3安打の猛打賞の活躍を見せるも、三塁を一度も踏めず。村上の前に走者を置けず、後続も分断された。塩見が8月の月間打率1割を切り、山田、長岡も同打率が1割台に低迷するなど、コロナ感染のもたらす影響力がチームに影を落としている。

 それに加えて、この日は3失策と守備にもほころびが出た。試合後の高津監督は、ベンチの活気についても言及。「人間のやることなんで、ミスもあるし、打てないときもある」とした上で、「簡単に切り替えてというのも、すごく難しいことだと思うので、元気づける何かが必要かもしれないですね。みんなでわっとやる雰囲気というのはすごく大事」と力説した。2位とは8・5差。うつむいている時間はない。

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