オリックス・山本 8回0封11Kも逆転負け 24歳の一年へ「しっかり実力を」
「オリックス1-2楽天」(10日、京セラドーム大阪)
やるべきことはやったが、白星には恵まれなかった。オリックス・山本由伸投手(23)は8回5安打無失点で毎回の11奪三振。ただ、無情にもあと2アウトのところで、白星の権利は消えた。
17日に誕生日を迎える右腕にとって、23歳のラスト登板。初回はわずか2球で1死二塁、終盤も得点圏に何度も走者を進めた。それでも、ここぞではギアを上げる。「ピンチの場面もありましたが、何とか粘り強く投げられたところは良かった」と本塁は踏ませなかった。
悪夢が待っていたのは降板後だ。9日に新型コロナ感染から復帰したばかりの平野佳が九回1死から、岡島に同点弾を献上。延長十回はワゲスパックが2死満塁から押し出し四球と炎上した。
山本は最後までベンチで鼓舞し続けたが、逆転負け。一夜で4位転落となった。しかし、混戦が続く中で下を向いてはいられない。24歳の一年に向けて「しっかり実力をつけたい」と高みを目指すエースが、これからもチームを引っ張る。