西武・中村「全ての年でもっと打てた」 本塁打への飽くなき思い

 「楽天1-5西武」(12日、楽天生命パーク宮城)

 西武・中村が史上14人目となる450本塁打を放った。1933試合での到達は1977試合の清原を抜き、史上7番目の早さとなり「400号を打ってからなかなかホームランを打ててなかった。少し時間がかかったが、打てて良かった」と喜んだ。

  ◇  ◇

 積み上げてきた450本のアーチ。史上14人目の偉業だが、スラッガー中村がその歩みに意識を向けた時、胸に去来する思いは「もっと」だ。

 「本音を言えばもっと打っておきたかったなって」。2013年は前年に受けた左膝手術のためシーズンの大半を棒に振った。その年のことかと思いきや「13年もけがをしていなかったら、もう少し打てた。昨年も打てた。その前ももっと打てた。全てですよ。全ての年でもっと打てた」。飽くなき本塁打への思いは、計り知れないほど深い。

 今年2月の春季キャンプ。休日でも室内練習場で「以前はマシン打撃とかしなかったけど、それもやっている。振る量は当時に比べたら増えているかな」と若手らと一緒にバットを握っていた。

 理由は明確だ。「昨年はほぼ1年出たけど、20本も打てなかった。何本打てるか挑戦したい。本塁打に敬意を払いながらね」と懸命に汗を流して挑んだ今季。苦しい時間もあったが心がぶれることはない。「本塁打王を何度か取っていますけど、結局、数字的に満足いくことはない。どんだけ打ったとしても」。“おかわり”し続けた輝かしいキャリアを経ても、希代の大砲は“すきっ腹”だ。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス