西武・中村 先制V撃450号&1000得点「少し時間かかったが、打てて良かった」
「楽天1-5西武」(12日、楽天生命パーク宮城)
高々と舞い上がった打球が左翼席に着弾すると、西武・中村はゆっくりとダイヤモンドを一周した。史上14人目となる450本塁打は先制&決勝の8号ソロ。1933試合での到達は1977試合の清原を抜き、史上7番目の早さとなり「400号を打ってからなかなかホームランを打ててなかった。少し時間がかかったが、打てて良かった」と喜んだ。
同時に史上45人目の1000得点を達成した節目の一発は、西武で苦楽を共にした元チームメートの岸-炭谷のバッテリーから放ち「うれしいですね」とニヤリ。高めの直球が甘く入ったところを完璧に捉え「ポール際で切れないで良かった」と、ベンチ前で記念のボード2枚を次々と掲げた。
目標は先にある。「500号というのは打ちたい気持ちがある。やっぱりもっとたくさんホームランを打ちたい」と、王、野村、山本、落合ら8人しか踏み入れていない領域を見据えた。
きれいな放物線と圧倒的な飛距離が代名詞のスラッガー。平成時代にできた札幌ドームや京セラドーム大阪、改修された本拠地ベルーナドームなど、昭和時代より大きくなった球場でアーチをかけてきた。一方で、7月6日には通算1956三振で清原を抜きプロ野球新記録となった。本塁打か三振か-。その数字は長距離打者の証しだ。