国学院栃木 大金星たぐり寄せた計画通りの4投手継投 六回からエース投入 柄目監督「理想以上」
「全国高校野球選手権・2回戦、国学院栃木5-3智弁和歌山」(13日、甲子園球場)
国学院栃木が4投手のリレーで夏連覇を狙った智弁和歌山に快勝。大金星を挙げ、夏初めて2回戦を突破した。最初の5イニングを3人の投手で継投。六回からエース盛永を投入する“打倒智弁プラン”が成功した。
国学院栃木は甲子園で直近2度とも智弁和歌山と対戦し、2000年センバツの準決勝(2-10)、2018年センバツの3回戦(4-7)ともに敗れていた。悲願の“智弁撃破”だった。
試合後、柄目監督は「本当に選手達が強気で攻めてくれた。たくましく思う。1回戦勝利したあとに時間をいただいたので、戦い方を確認して、練習を積んだ。それをそのまま披露することができました」とうなずいた。
「盛永にいい形で繋ぎたいと。(3投手は)ショートイニングになるけど、心込めて全力で5回まで投げてほしいと伝えた」と明かした。先発の中沢は二回を2失点。「左ということで特徴のあるスライダーを持っている。自身持って投げなさいと」と、伝えていたと指揮官。2番手には主将の平井を投入。1回を無失点に抑えた。「平井は気持ちも充実していた。マウンドが似合うようになっている」。そして、四回からの3番手には栃木大会で1イニングしか投げていない中川を投入。2回を無失点に抑えた。「ここにきて状態を上げてきてくれた。本人の直訴もあったので」と、明かし、「本当に理想以上の展開をつくってくれた」と、称えた。
そして、六回からは盛永が力強い投球で智弁和歌山の反撃を1失点で食い止めた。「盛永も自分の投球をしてくれた。ピンチになるほど力を出すそういう男」と、称えた。
投手としても躍動し、4番としてダメ押し本塁打も放った平井主将は「チャレンジャーの意識を九回まで持てた。全員で継投と言われていたし、準備はできていた。自信になりました」と、充実した表情で汗を拭った。