オリックス 拙守&拙攻響き今季3度目サヨナラ負け 中嶋監督「次のことを考える」
「ソフトバンク5-4オリックス」(13日、ペイペイドーム)
白球は無情にも右翼テラス席へ飛び込んだ。7月末に支配下登録されたばかりのオリックス・宇田川が同点の九回で“大役”を任されたが、プロ初黒星。歓喜に沸く鷹ナインとは対照的に、うつむきながらベンチへと下がった。
同点の九回。1死から周東に153キロ直球を捉えられた。中嶋監督は「信じて出しているので、結果はこっち(首脳陣)の問題」。試合後は、落ち込む右腕をかばうように背中をポンッとたたいた。
敗因はサヨナラ弾だけではない。先発・山崎福は4失点も自責は1。初回は自らの悪送球、四回には宗が犯した“トンネル”と、いずれもミスが失点に直結した。打線は六回まで7四死球をもらいながら、わずか1得点。八回も同点としたが2死満塁から宗が空振り三振。「追い越せなかったのが全て」と、あと1本が出なかった。
チームは今季3度目のサヨナラ負けで連勝ストップ。今季最多の貯金5には再び届かなかった。指揮官は「もう取り返せないので、次のことを考える」と切り替えて、次戦を見据えた。