帝京五4番・永田 無安打も悔いなし 祖父の夢かなえた聖地でのプレー

 「全国高校野球選手権・2回戦、九州学院14-4帝京五」(13日、甲子園球場)

 4番として期待された帝京五(愛媛)永田隆之佑外野手(3年)は、4打数無安打に終わり「甲子園でヒットを打ちたかった」と、唇をかんだ。コロナ禍による練習不足で体力は低下。六回の守備中に足がつって途中交代したことが、悔しさに拍車を掛けた。

 甲子園が大好きだったという祖父の美之さんは、かつて大洲高校野球部の監督を務めた。出場の夢をかなえることなく、20年前、永田が生まれる前にこの世を去った。永田自身は祖父が高校野球の監督だったことは知らなかったという。

 レギュラーで唯一の地元出身者、中3時に愛媛県選抜に選ばれて全国大会に出場した。レベルの高い野球を体験し、帝京五への進学を決めた。強豪私立へ進むことに不安もあった父・仁さん(50)だが「息子がやると決めたら、しょうがない」と、覚悟を決めた。望む道に進ませてくれた両親への感謝は忘れたことはない。

 図らずも甲子園に立つという親子三代の夢を同時にかなえた。「ここまでやってこれたことが一番うれしい」。悔しくても後悔はない。聖地の土を踏んだことが最大の誇りだ。

 ◆永田隆之佑(ながた・りゅうのすけ)2004年4月28日生まれ、愛媛県大洲市出身、18歳。173センチ、78キロ、右投げ右打ち。外野手。小2からソフトボールを始め、大洲南中では投手、捕手としてプレー。3年時に愛媛県選抜に選出された。帝京五では1年秋からベンチ入り。

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