巨人・中田 絶好調15号2ラン 04年・小久保以来4番デビューから4戦連続打点
「巨人3-2広島」(14日、東京ドーム)
新4番が圧倒的な存在感を示した。価値ある一発で3カード連続勝ち越しに貢献。巨人・中田翔内野手が豪快に打線をけん引した。
四回無死一塁。大道のスライダーを完璧に捉えると、“確信”したかのように左翼方向の打球を見つめた。先制の15号2ラン。「崩されることなく、しっかりと自分のスイングができた」と自画自賛した。
11日・中日戦から巨人軍第91代の4番に指名され、4番デビューから4戦連続打点。これは巨人では04年・小久保以来の偉大な数字だが「(小久保さんは)雲の上の存在」としきりに恐縮していた。
不振の岡本和に代わって座った打順。だが「誰がどう考えても(岡本)和真の席なので。今は仮の4番と言ったら申し訳ないですけど。自分自身、ジャイアンツの4番だとは思っていない」と謙虚に心境を明かす。“巨人の4番打者”という意識は持たず「4番目に打順が回ってくる」という楽な気持ちで打席に立ってきた。それが4試合で打率・500、2本塁打、6打点の好結果を生んだ。
「正直、和真の代わりはできないですけど。自分ができることを今、精いっぱいやるだけ」。阪神が敗れたため単独3位で借金完済まであと1勝。今後も力強くチームを支える。