近江・多賀監督「負ければ私のミス」浅野を申告故意四球から一時逆転 心境明かす
「全国高校野球選手権・準々決勝、近江7-6高松商」(18日、甲子園球場)
近江(滋賀)の多賀章仁監督(63)は全ての責任を背負う覚悟で大会屈指の好打者・高松商(香川)の浅野翔吾外野手(3年)を申告故意四球した。「私の判断で歩かせたが、結果的にああいう形になった。この試合に負ければ私のミスだなと思いました」。逆転を許した七回の心境を明かした。
2点リードで迎えた七回。1死一、二塁の場面で浅野を迎えると、マウンドに伝令を送って敬遠することを伝えた。塁が詰まっている状況に加え、得点圏に同点の走者を送ってまでも浅野を歩かせるという異例の判断。その後満塁から、2本の適時打と押し出し死球で一時逆転を許した。
同点2ランを浴びた三回の第2打席前にも伝令を送り、山田に勝負するか否かを尋ねたという。だが「勝負させてください」と右腕が切望。七回はベンチ主導で決めた“究極の選択”だった。