ロッテ・佐々木朗「泣きそうに」初3被弾も後半戦初星 6回自己ワーストタイ5失点
「楽天5-6ロッテ」(19日、楽天生命パーク宮城)
ロッテ・佐々木朗希はチームメートにしみじみとおじぎをした後、ハイタッチで出迎えた。6回を自己ワーストタイの5失点。初の1試合3被弾も打線の援護を受け6月22日以来の7勝目を挙げた。「打線と後を抑えてくれたピッチャー陣に感謝しています。いい勉強になりました」と息をついた。
プロ初のスライドで中8日空いた影響もあったのか初回から制球に苦しみ先制を許した。1点リードの四回には茂木に甘いフォークを捉えられ、右翼席へ逆転2ランを被弾。さらに五回には浅村には152キロ直球を右翼席へ運ばれた。
2点のビハインドを背負う展開になったが打線が奮起。六回1点差とし2死満塁から松川が走者一掃の適時二塁打で再逆転。「泣きそうになりました」と朗希。ベンチ前で両手をたたき喜んだ右腕はその裏、鈴木大に152キロ直球を右翼席へ運ばれたが、勝ち星がつき、女房役への感謝の思いは尽きなかった。
後半戦初勝利。最速は161キロで160キロ超えは1球のみ。捉えられた原因については「球威自体は悪くないです。スピードガンは当てにならないので。コントロール、変化球の精度を修正していきたい」と分析する。シーズン佳境を迎え、残り登板数を無駄にしない。打たれた経験を糧に、勝ち星を積み上げる。