大躍進“新興勢力”下関国際とは 話題の赤青“ヤクルト似ユニ”に込められた思い

決勝進出を決め、アルプスに駆け出す下関国際ナイン=甲子園(撮影・高部洋祐)
1回、近江・山田陽翔(左)から先制打を放つ下関国際・仲井慎=甲子園(撮影・高部洋祐)
力投する下関国際・仲井慎=甲子園球場(撮影・石井剣太郎)
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 「全国高校野球選手権・準決勝、下関国際8-2近江」(20日、甲子園球場)

 下関国際が近江に競り勝ち、初の決勝進出を決めた。山口県勢としては宇部商以来37年ぶり。仙台育英との決勝(22日)では初優勝、山口県勢としては、1958年の柳井高以来64年ぶり2度目の優勝を狙う。

 今夏、下関国際は準々決勝で春夏連覇を狙った“大本命”の大阪桐蔭から大金星。春夏通じて初めて4強入りすると、選抜準Vの近江も撃破した。

 近年、成長を遂げてきた下関国際は高校野球ファンには知られた存在とはいえ、どちらかと言えば“新興勢力”と言えるだろう。

 硬式野球部の創部は1965年だが、坂原秀尚監督が05年に就任してチームを強化。17年夏に甲子園初出場を果たすと、翌18年には8強進出を果たした。現在の部員数は75人で、大阪、広島、福岡など広範囲から集まっている。

 野球部は18年12月に野球部寮が完成したばかり。「立志貫道館」という名前は、部活動を通しての人間形成を柱に、甲子園での全国制覇を志し、日々鍛錬の道を貫いてほしいとの思いが込められている。

 ネットで「昔のヤクルトを思い出す」と話題になった白地に赤の縦じまユニホーム。ネイビーで高校名が記され、ブルーの帽子、アンダーシャツも斬新だが、「長州の情熱の赤と、関門海峡の青」をイメージしたデザインという。

 大阪桐蔭に勝利した直後は学校に祝福の電話が鳴りやまず、「感動しました」と多くの声が寄せられた。準決勝を終えた坂原監督は「初出場からは5年だが、監督当初からいうと18年。感慨深いです」と実感を込めた。OBや学校、地元関係者の思いを背負って、決勝の舞台に立つ。

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