オリックス・宮城 首位・西武斬り1・5差 初完封逃すも圧巻8回5安打無失点

 「西武0-6オリックス」(20日、ベルーナドーム)

 八回1死満塁のピンチを遊ゴロ併殺で切り抜けると、オリックス・宮城大弥投手(20)は力強くガッツポーズした。8回を投げて球数は100球。さあ、プロ初完封へ。誰もがそう思ったが、最終回のマウンドへは上がらなかった。

 「前回、ゼロだったら行かすと言われたのに、行かせてくれなかった」と悔しそうに苦笑い。ただ、中嶋監督が明確な交代理由を明かした。「七回ぐらいで足をつりかけていた。八回もピンチになったので、やめた」。左腕は意欲十分だったが、大事を取って降板させた。

 それでも、投球内容は圧巻。今季、苦しめられていた西武打線を5安打無失点に封じた。20歳ラスト登板で自身の西武戦今季初勝利となる8勝目。前回から2段モーションに変えるなど、試行錯誤を経て、大事な一戦を勝利に導いた。

 チームは連勝で今季最多の貯金5とし、首位・西武に1・5ゲーム差まで接近。若き左腕は「みんなで優勝できるように頑張っていきたい」と敵地で高らかに宣言した。

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