下関国際の主将・山下「監督を日本一にしたかった」 仲井「このチームでできて良かった」

 試合後の整列で涙をこらえる下関国際・山下世虎主将(撮影・伊藤笙子)
 拍手の中引き上げる(左から)下関国際・坂原秀尚監督、古賀康誠、山下世虎(撮影・伊藤笙子)
 表彰式が終わり、円陣を組み監督の話を聞きながら号泣する下関国際・仲井慎(中央)=撮影・吉澤敬太
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 「全国高校野球選手権・決勝、仙台育英8-1下関国際」(22日、甲子園球場)

 山口県勢として1958年の柳井以来、64年ぶりの頂点に届かなかった下関国際。しかし、準々決勝で春夏連覇を狙った大阪桐蔭(大阪)、準決勝で選抜準優勝の近江(滋賀)を破るなど、甲子園に鮮烈な印象を残した。試合後、主将の山下世虎内野手(3年)、先発・古賀康誠投手(3年)の後を継いだ仲井慎内野手(3年)が試合を振り返った。

 山下主将の一問一答は次の通り。

 -監督が閉会式後ベンチ前で声をかけていた。

 「ここまでよくきたなという風にと言っていただきました。ここまで残れたが、監督を日本一にしたかったです」

 -強豪を倒しやってきた2週間を振り返って。

 「去年までは県で負けたり、甲子園で1回戦負けを続けた。この夏は最後まで戦えて良い夏でした。先輩方が作ってきた野球があったからこそ、ユニホームに込められた意味を全力で表現できたと思います」

 -日本一まであと一つ。足りなかった部分は。

 「今はそこまで考えられないです」

 仲井の一問一答は次の通り。

 -古賀と変わるときにかわした言葉は。

 「あとは任せたぞと言われました。あとは任せろという風に言いました。絶対点はやらないという気持ちでマウンドに上がりました」

 -ピンチで発揮される気持ちの強さはどこからきているのか。

 「練習の中からきついことをやってきた。強い気持ちできつい練習に向かっていけたのはピンチの場面で強い気持ちを持てたのかなと思います。800メートル走は全員でタイムをとって10本やる。そういうメニューがあったからこそ、自分達がある。練習をやっていて良かったと思います」

 -最終回の打席での気持ちは。

 「監督に下関国際のプライドを見せてこいと言われた。自分が打って、次につないでいく粘り強い野球をしようと打席に入りました」

 -満塁弾を打たれて。

 「あそこを最少失点で抑えとけば、逆転できたと思いますし、点を取られてしまったのが一番悔しい。打った瞬間外野フライかなと思ったが、どんどん伸びていった。悔しいです。2年3カ月、監督含めてずっときついことをやってきて、試合の中でも全員でピンチをしのぐことができた。2年3カ月このチームでできて良かったと思います」

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