2015年夏の準優勝投手・佐藤世那さんもアルプスで応援 継投に「誰が投げてもエース」

 「全国高校野球選手権・決勝、仙台育英8-1下関国際」(22日、甲子園球場)

 仙台育英が、春夏通じて東北勢初の優勝を飾った。2015年夏の決勝で東海大相模(神奈川)に敗れた仙台育英のエースで、元オリックス投手・佐藤世那さん(25)さんが一塁側アルプスに駆けつけ、悲願の優勝を果たした後輩たちの勇姿を見届けた。

 この日の試合前に、佐藤さんは須江航監督(39)に「僕は楽しむ余裕がなかったので、楽しんでください」とメッセージを入れた。「自分は優勝を果たせなかったので、自分の目で見たかった」と、7年前の悔しさを胸に甲子園へ訪れた。

 試合は常にリードの展開だった。安打が出る度に同期の仲間と手をたたいて大喜び。応援席から熱視線を送る先輩の思いは、後輩たちに届いた。

 佐藤さんは、15年夏の準優勝投手だ。当時の決勝戦では、同点の九回に4点を奪われて敗れ、大泣きした。現在はプロ復帰を目指しており、「(決勝で負けたことは)一番悔しい。あのとき勝ちたかった。野球をやる上で、戒めとして置いています」と振り返る。

 仙台育英は、初戦から5投手を投入する継投リレーで話題を呼んだ。異例の継投策に「うらやましいですね。自分はばかみたいに(チームを)背負って投げようと言う気持ちがあった。(今の仙台育英は)誰が投げてもエース。高校野球で勝つには有利」と、当時を振り返りながら評価した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス