高松商 体調不良で甲子園途中離脱の本田倫太郎が心境語る「ぐちゃぐちゃ」も「仲間がベスト8」

 「第104回全国高校野球選手権」が22日、仙台育英の東北勢初優勝で幕を閉じた。大会途中で、体調不良のためチームを離脱した高松商の本田倫太郎内野手(3年)が取材に応じ、甲子園で最後までプレーできなかった悔しさと、励ましてくれた仲間への思いを語った。

 体調が回復し、高松商グラウンドでの練習を再開した本田。「悔しい思いをしたが、その分仲間がベスト8まで行ってくれた。うれしかったです」と、自分の分まで戦ってくれたチームメートへの感謝を真っ先に口にした。

 初戦の佐久長聖戦、本田は八回にダメ押しとなる3ランを放った。「4番として足を引っ張っていた」香川大会の不調を吹き飛ばす一発。「感触は残っています。すごく自信になったし、次の試合もいい気持ちで挑めると思っていた」と、振り返る。

 しかし、3回戦を控えた12日夜、林息吹外野手(3年)とともにチームを離れることが決まった。「受け止めないといけないけど、悔しさもあって…。ぐちゃぐちゃで、自分が苦しいのどうかもわからなかった」と、涙があふれたという。翌日、宿舎を出て高松へ戻った。

 一方、甲子園に残った選手たちはチームの目標を「ベスト8」から「2人が帰ってくるまで勝つ」に変更。勝ち進んで2人が再登録される可能性にかけた。準々決勝で敗れて思いはかなわなかったが、本田は「そう言ってくれて本当にうれしかった」と、テレビに映る仲間へ声援を送っていたという。

 甲子園で8強に進出し、10月に行われる栃木国体への出場も決定。「もう一回、みんなと試合ができる。みんなと楽しく、勝っていけるように頑張りたい」。まだ終わりじゃない。仲間たちとともに、全てを出し切る。

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