ソフトバンク ロッテに痛恨逆転負け 2位西武と0ゲーム差 五回好機逸し指揮官「流れ変わった」

 7回、正木の送りバントが二塁封殺となり、リクエストするも判定は覆らず、険しい表情を見せる藤本監督(中央)=撮影・吉澤敬太
 試合後ドーム内のライトを消して行われた鷹の祭典2022(撮影・吉澤敬太)
 5回、甲斐の三ゴロで三走・正木(右)が本塁を突くも、ロッテ・佐藤都の前にタッチアウトになる(撮影・吉澤敬太)
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 「ソフトバンク2-3ロッテ」(29日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクは痛い逆転負け。首位は何とかキープも、2位西武に0ゲーム差に迫られた。

 今季1軍初登板でプロ初先発の奥村が5回4安打1失点と好投。悲願のプロ1勝の権利を手にしていたが、六回には2番手・甲斐野が同点打を浴びた。そして七回に4番手・津森がロッテ1番の荻野の適時三塁打を浴びて勝ち越され、これが決勝点となった。

 藤本監督は「奥村はよく頑張った。勝ちを付けてあげたかった」と30歳右腕の力投を称えた。

 一方で指揮官が嘆いたのは2-1とリードして迎えた五回裏の攻撃だ。「流れが変わったね」。先頭の正木が四球を選び、続くガルビスが右安打を放って無死一、三塁。ここで9番・甲斐は初球でセーフティースクイズを敢行したがファウルとなった。

 「2球続けて(サイン)はなかなか出せない」。結局、甲斐は三ゴロで三塁走者が本塁憤死。ただ、なおも1死一、二塁と好機は続いた。だが、1番・今宮の打席の途中で、ワンバウンドの投球を捕手がはじいたのを見た二走・ガルビスが三塁を狙うも悠々とタッチアウト。今宮も倒れて絶好機が無得点に終わった。

 藤本監督は「ワンバンゴーはチームとして大事にしているけど、自分の足とも相談してもらわないと。完ぺきにアウトだったし、スタートも早いわけじゃなかった。その気持ちは大事だけど、これで流れが変わった感じだった」と悔しそうだった。

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