ヤクルト・村上2年連続100四球 新たな勲章!落合、松井らに並んだ
「巨人8-8ヤクルト」(31日、京セラドーム大阪)
警戒されながらも、ヤクルト・村上が強い気持ちでけん引した。2年連続の100四球に到達するなど、敬遠気味に歩かされながらも得点にとにかく絡む。2年ぶりの三塁打に、3四球2得点。各球団のマークがより一層厳しくなる中で、変わらない存在感が光った。
日本選手では02年・松井秀喜以来のシーズン50号に王手をかけている主砲。まずは二回無死で、井上と初対決。対戦の少ない投手は映像で何度も確認し、先に打席に立った仲間も“積極取材”。だからこそ、ボールをしっかりと見極め、99個目の四球を選んだ。
さらに、2点を追う四回には外角のカーブを強振。右中間への大きな打球に、村上は力強く二塁を蹴った。2年ぶりの三塁打で、チャンスメーク。「足」でも追加点奪取に貢献した。
七回2死一、三塁では敬遠気味の投球を冷静に見極め、史上6人目の2年連続100四球に到達。落合博満や松井秀喜らと同じ“領域”に入る強打者としての勲章となった。
延長十二回無死は空振り三振に倒れ、後続も凡退。チームの勝利は消滅した。「四球も価値のある打席なので」と主砲。両リーグ通じて今季最長の5時間28分の死闘は引き分けに終わり、村上は表情を変えることなく球場を後にした。