ヤクルト・村上「犠飛でもという気持ちで」最年少50号!王超え、松井以来日本選手20年ぶり
「ヤクルト-中日」(2日、神宮球場)
ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が、王貞治(巨人)の24歳3カ月を更新する、史上最年少22歳6カ月でシーズン50号に到達。日本選手では02年・松井秀喜(巨人)以来の大台突破となった。
またしても球史に名を刻んだ。三回の第2打席、1死一、三塁。豪快な3ランが、神宮球場の右翼スタンドへと吸い込まれた。
村上は球団を通じ「打ったのはカットボール。一、三塁で先制のチャンスだったので犠牲フライでもという気持ちで打席に入りました。良い角度であがってくれました。先制できて良かったです」とコメントした。
今季はここまでプロ野球記録を更新する5打席連続本塁打を達成するなど、アーチを量産。前々カードの2位・DeNAとの天王山では、史上最年少150号を含めた3戦4発とチームを勝利に導き、今度は50号に王手をかけていた。それでも前カードの巨人2連戦では4四球を選ぶもノーアーチ。3試合ぶりの一発で、大台に乗せた。
シーズン50本塁打は、日本選手では02年・松井秀喜以来の快挙。松井秀喜と同じ背番号「55」を背負う村上は「まだ打っていないので打ってから考えたい」と足元をみつつも、「すごく世界的に活躍された方で、そういった選手と同じ背番号でプレーできることはうれしい」。偉大な“先輩”を懸命に追ってきた。
また長いプロ野球の歴史の中で、日本選手で50本塁打を放っているのは小鶴誠、野村克也、王貞治、落合博満、松井秀喜の5人だけ。この希代のスラッガーに仲間入りした。