ソフトバンク・藤本監督 満塁での松本投入に「パワーピッチングの方が栗山にはいい」

西武に勝利し、ナインを迎えるソフトバンク・東浜(左端)
6回を終え、ベンチ前で東浜(左)とタッチするソフトバンク・松本
6回途中で降板するソフトバンク・東浜
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 「ソフトバンク4-0西武」(2日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクが完勝。勝率1厘差で逆転し、4日ぶりに首位奪還した。

 7投手での完封リレーだった。なかでも緊急リリーフで登板した2番手・松本裕樹の快投が光った。

 先発した東浜は無失点ピッチングだったが、1-0で迎えた六回2死一、二塁で一塁ベース寄りの投ゴロを処理しようとした際に足にアクシデントがあり降板となった。松本は「巨(東浜)さんがベンチ裏に治療に来てからピッチングを始めた」と慌ただしく準備をし、2死満塁のピンチでマウンドに上がった。

 一軍登板は8月21日以来だった。胃腸炎による体調不良でファーム調整となり、9月1日に戦列に戻ったばかりだった。「試合前まで不安だったけど、そんなことを考えられない場面。逆に思いきっていけた」。西武のベテラン・栗山に対して力勝負を挑んだ。

 最速154キロの直球で追い込んだ。最後はフォークボール。「良いところに落ちてくれた」と空振り三振を奪った。

 藤本采配のファインプレーでもあった。ベンチには左キラーの嘉弥真も控えていたが、あえて右の松本を投入したのには明確な理由があった。「松本は栗山に対して(昨季)5打数0安打。嘉弥真は2打数1安打だった。松本のパワーピッチングの方が栗山に対してはいいと思った」。アクシデントによる継投の中でも、首脳陣は冷静に判断をした。

 一方で七回は津森、嘉弥真、泉の3投手をつぎ込んでアウト1つずつを奪う執念の継投だった。「今日の試合は大事。3連戦のアタマだし、連敗中だったし、何とか勝ちたい気持ちが強かった」と藤本監督。

 「明日も、もう全力で。この3連戦は特に全力でやっていきたいと思います」と指揮官は気を引き締めなおすように話した。

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