松井秀喜さん ヤクルト・村上は「ずぬけた存在」 成績の突出度に注目
「ヤクルト5-0中日」(2日、神宮球場)
両軍無得点の三回1死一、三塁。ヤクルト・村上が試合を決める先制の3ランを放つ。巨人・王貞治の24歳3カ月を抜き、史上最年少の22歳7カ月でシーズン50号に到達。日本選手6人目の偉業だ。球史に刻む最高のアーチを掛けた。
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2002年に巨人で達成した松井秀喜さん(48)は、村上を「ずぬけた存在」と評価すると同時に、20年前のシーズンについて語った。
松井さんは村上の成績の突出度に注目。米国在住のためプレーを直接見る機会はないが「周りとは違うものを持っているということ。22歳で、いろいろなものを兼ね備えているのだと思う」と評価する。
本塁打量産の鍵は甘い球を打ち損じないことだという。「四球ありきで攻められると本塁打は難しい。でも投手も人間。甘い球は必ず来る。それを一振りで仕留められるか。打ち損じると次はない」と勝負の鉄則を口にし「高いレベルを維持するのは大変だが、既に3、4年成績を残している。素晴らしい選手なので心配はない」と村上のさらなる活躍に期待する。