オリックス・山本 完投12勝目「最後まで自分で」史上初の2年連続タイトル総なめ見えた

 「ロッテ3-4オリックス」(3日、ZOZOマリンスタジアム)

 116球目、全身全霊を白球に込めた。山口のバットが空を切ると、オリックス・山本由伸投手の表情から笑みがこぼれる。「最後まで自分で抑えようと思った」。リーグトップの12勝目は今季3度目の完投で飾った。

 六回までわずか1安打で無失点投球。「調子自体はすごく良かった」。5者連続三振を奪うなど、圧巻だった。しかし、4点リードの七回に一転。3連打を浴びるなど3失点を喫した。

 それでも、ここから崩れない。八、九回は三者凡退で試合を締めくくった。これで勝利数(12勝)、防御率(1・82)、勝率(・706)、奪三振(172)のいずれもトップ。過去に先発投手部門のタイトルを2年連続で総なめにした選手はいない。金田正一、稲尾和久、野茂英雄らも達成できなかったプロ野球史上初の快挙。さらに完投数や投球回数もトップで「ダントツ1位で終われたらうれしい」と前人未到の頂を見据える。

 2日に中嶋監督がコロナ療養から復帰。「夏休みですか?」と声をかけると、無言で蹴りを入れられた。そんなやり取りも信頼の証し。「監督も戻ってきて、一致団結できている」とうなずいた。

 チームは連勝で今季最多の貯金7。2位・西武とのゲーム差はなくなった。「チームのために、1勝1勝積み重ねていきたい」。山本由伸が圧倒的な投球で連覇へと導く。

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