西武・外崎 値千金V2ラン 首位争い離されん!敵地直接対決3タテは阻止

 「ソフトバンク1-4西武」(4日、ペイペイドーム)

 執念の一振りがチームを勇気づけた。0-0の七回1死二塁。西武・外崎が打ちあぐねていた千賀から快音を響かせた。追い込まれながら4球目。フォークをすくい上げた。「食らいつこうと思っていた。めっちゃうれしい」。値千金の先制11号2ランが、連敗を3で止める決勝弾になった。

 この一発で打線も勢いに乗った。七回は打者10人で5安打を集めて、一挙4点を奪取。首位攻防3連戦は初戦から連敗し、絶対に負けられない3戦目だった。外崎は「勢いをつけられたのかな」と笑みをこぼした。

 首位・ソフトバンクとはゲーム差なし。しびれる優勝争いが続くが2018、19年の連覇に貢献した外崎は「なかなか味わえる緊張感ではない。いい方向に考えてやっている」とうなずいた。

 辻監督は「大きい勝利。(ソフトバンクと)2差になるか0になるか。怖かったね、負けたら。でもこれで本拠地に帰れるから。しっかりやっていける」と胸をなで下ろし、史上まれに見る大混パの頂点を見据えた。

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