オリックス・宮城が2年連続10勝 連覇見えた!首位と最大11・5差からついに0差
「ロッテ2-5オリックス」(4日、ZOZOマリンスタジアム)
六回途中、大きな拍手を浴びながら、ベンチへと下がった。オリックス・宮城にとっては、不本意な投球内容だっただろう。5回2/3を投げ、5安打2失点。「仕事ができなかったので、悔しいです」。それでも、2年連続の2桁勝利をつかんだ。
「点を取ってくれた次の回に失点をしてしまった」。3点を先制直後の二回2死一、二塁は茶谷に適時打を献上。追加点を奪った直後の五回1死三塁も荻野に犠飛を許した。中嶋監督から二回終了後に「ムキになっている」と指摘され、何とか力を抜いて、己を落ち着かせた。
打線の援護もあって、10勝に到達。節目の一勝にも「全て野手のおかげ」と自分を決して褒めることはなかった。「投げ勝って勝ちたい。もっとたくさん投げ勝てるような投手になりたい」。21歳の若き左腕はさらなる進化を誓う。中嶋監督も「数字自体はすごい。ただ、通過点と思ってやってくれたらいい」と満足はしていない。
チームは今季6度目の同一カード3連勝で今季最多の貯金8。首位・ソフトバンクが敗れ、最大11・5差からゲーム差なしに詰め寄った。2位・西武を含めて、3チームが勝率差での大混戦。「一喜一憂せず、目の前の試合を勝っていくだけ」と指揮官。昨季は残り17試合で首位浮上。今季は残り18試合。連覇の道筋が見えてきた。
◆大混パ!3球団ゲーム差なし!! 首位・ソフトバンクから3位・オリックスまでゲーム差なしの状況に。パ・リーグでは1989年も三つどもえの大混戦。近鉄が優勝した10月14日時点は2位・オリックスと1、3位・西武と1・5ゲーム差。最終的に近鉄とオリックスがゲーム差なしの1厘差、西武と0・5差だった。