長嶋茂雄氏が緊急入院 脳内出血も意識はっきり 診断見通しには数日程度かかると医師説明

 6日に緊急入院した長嶋茂雄終身名誉監督
 面会した巨人の長嶋終身名誉監督(左)とロッテ・佐々木朗(右)=6月3日、東京ドーム(読売巨人軍提供)
 ジャイアンツ球場を電撃訪問し、中田(左)に指導する長嶋終身名誉監督(右)=6月12日、読売巨人軍提供
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 巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(86)が6日に東京都内の病院に緊急入院したことが7日、分かった。球団関係者によると命に関わるような状況ではなく、医師からは診断の見通しが立つまで数日かかるとの説明を受けているという。意識もはっきりしているというが、過去には脳梗塞を患い、入院しているだけに容体が心配される。

 心配な知らせが飛び込んできた。長嶋氏が6日午後に東京都内の病院に救急車で搬送され、そのまま入院となった。脳内に出血はあったものの、早期に処置を行ったため、重篤な状態ではなく、意識もはっきりしているという。

 ただ、同氏はアテネ五輪野球日本代表監督を務めていた2004年3月に脳梗塞で倒れており、その際に右半身に軽いまひ症状が残った。さらに18年7月にも胆石が見つかって、約半年間の入院生活を余儀なくされた。今回の入院に関し、診断の見通しが立つまで数日かかるという説明を受けているというが、86歳という年齢もあり心配される。

 今年に入ってからは、長嶋氏は3月25日の中日戦(東京ド)の前に行われた文化勲章受章祝賀セレモニーに出席。6月3日・ロッテ戦(東京ド)にも来場し、同戦に先発したロッテ・佐々木朗と対面。「私が見てきた約80年の中で杉下茂さん、金田正一さん、佐々木主浩さんの3人がナンバーワンでしたが、今は佐々木朗希君がナンバーワンです」と太鼓判を押していた。

 また、6月12日にはジャイアンツ球場を電撃訪問。打撃不振で2軍調整中だった中田に対し、身ぶり手ぶりを交えた熱血指導を敢行するなど、精力的に動いていた。直近では8月20日・阪神戦(東京ド)に来場し、一塁ネクストバッターズサークル後方の座席から熱視線を送っていた。

 これまで何度も病に打ち勝ってきたミスター。早期回復と、球場で再び元気な姿を見せてくれることを誰もが願っている。

〈長嶋氏の最近の動き〉

 ◆2001年 シーズン限りで巨人監督を退き、日本代表の監督に就任。03年秋にアテネ五輪予選を勝ち抜く。

 ◆04年3月 脳梗塞で倒れ闘病、リハビリ生活を送る。

 ◆05年7月 東京ドームで巨人戦を観戦。

 ◆13年5月 教え子の松井秀喜氏とともに国民栄誉賞を受賞し、東京ドームでの授与式で背番号「3」のユニホーム姿を披露。

 ◆18年7月 胆石の治療のため12月末まで入院。

 ◆21年8月 東京五輪開会式で王貞治ソフトバンク球団会長と松井氏とともに聖火リレーに参加。

 ◆同9月 ジャイアンツ球場に赴き、不振で2軍落ちしていた巨人・中田に打撃指導。22年6月にも2軍で中田を指導した。

 ◆22年6月3日 東京ドームで巨人-ロッテ戦前にロッテ・佐々木朗を激励。

 ◆同8月20日 東京ドームで巨人-阪神戦を観戦。

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