楽天・則本「この2週間やってきたことが出せた」7回1失点で8勝目
「楽天8-2オリックス」(12日、楽天生命パーク宮城)
気迫を前面に押し出したピッチングだった。楽天・則本昂大投手は7回9奪三振1失点の好投で8勝目。チームの連勝に貢献し「この2週間やってきたことが出せた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
二回に頓宮のソロで先制は許したが「何とか踏ん張っていければ」と崩れなかった。「全体的によかった」と手応えのあった直球を軸に、相手打線を押し込んでいった。
同点の五回には2死一、三塁と一打勝ち越しのピンチを迎えたが「光(太田)がさえていたんで、要求通りに僕が投げ切れた」。最後は高め148キロのストレートで空振り3球三振に仕留め、右腕は2度大きくほえた。
石井一久監督も「投げ姿というところは、まさにノリ(則本)らしい感じはでていた」と気迫を感じ取っていた。
「今チームが一つになって最後まで走りきろうという気持ちになっているので、そこに自分も加わりたい」と則本。エースは奇跡の逆転優勝へ、残り試合に全てをぶつける。