DeNA・今永 2打点&10勝目3年ぶり 斎藤コーチの言葉胸に「奇跡には原因」
「DeNA7-1ヤクルト」(12日、横浜スタジアム)
お立ち台で浴びた雨と歓声は、エースにとって心地いいものだった。DeNA先発の今永が7回1失点、119球の熱投で19年以来、3年ぶりの2桁勝利となる今季10勝目を挙げ「終わってみて、自分の投球ができてホッとしている感じですね」と胸をなで下ろした。
出ばなはくじかれた。初回2死、山田に左翼席へ先制ソロを許した。ただ、球数が増えても疲れは見せず、ヤクルト打線を攻めきった。打席では1点ビハインドの四回1死満塁、左前へ逆転2点適時打を放つなど、2安打2打点と“二刀流”の活躍だった。
今永は、斎藤チーフ投手コーチの言葉を胸に刻んでいた。「奇跡というのは、起こそうとしても起きない。奇跡が起きるのは、必ず原因がある」。一つの話で、以前よりさらに丁寧に戦った。
エースの力投でヤクルト戦は5連敗でストップ。残り19試合。登板数は限られるが「1試合1試合丁寧に勝負して、そして最後に勝利を収められるように」とファンに宣言した。