ソフトバンク 「熱男魂」今宮で単独首位 2軍・松田の分まで逆転V2点打

 「ソフトバンク7-5西武」(12日、ペイペイドーム)

 集中していた。1点を追う三回1死二、三塁。3番に入った今宮が3ボールからエンスの甘く入った150キロを捉えた。鋭い打球が中前へ。逆転の2点適時打でベンチの期待に応えた。

 「打ったのはツーシーム。スリーボールだったけど思い切ってスイングを仕掛けにいった。逆転の一打となって良かったです。熱男魂です!」。今年選手会長に就任した31歳。長年、松田と三遊間を組んできた。その39歳はチーム事情もあってファームへ。チームをけん引してきた松田への思いも打球に込めた。

 デスパイネも続く。なお2死一塁、カットボールを豪快に振り切ると、打球は左翼ポール際を抜け、スタンドへ。「とにかく自分のスイングをすることだけを考えた。いいスイングで完璧に捉えられたよ」。来日9年目で8度目の2桁本塁打となる10号2ラン。この回一挙4点を奪うと、四回には正木が右翼スタンドへ3号ソロを運んだ。

 藤本監督は大一番を前に「一戦一戦、目先のチームに勝つだけ。どこがどうのこうのと考えている余裕はない」と決意を口にした。追い上げられながらも、逃げ切って首位攻防の第1ラウンドに勝利。オリックスが楽天に敗れ、上位3チームの中で独り勝ちに成功し、1ゲーム差で一歩抜け出した。

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