楽天・則本 ド執念7回9K8勝目 直接対決オリ撃破「ふがいない思いあった」
「楽天8-2オリックス」(12日、楽天生命パーク宮城)
楽天エースはマウンド上で何度も何度もほえた。約2週間ぶりの先発となった則本は7回9奪三振1失点と好投。自身の8勝目をつかみ、チームの連勝に大きく貢献した。
序盤、「コントロールは全体的に大ざっぱではあったけど、よかった」と手応えのあった直球を中心に押した。二回に頓宮のソロで先制は許したが「何とか踏ん張っていければ」と崩れなかった。四回には前の打席で一発を食らった頓宮を空振り三振に抑え、雄たけびを上げた。
絶体絶命のピンチも切り抜けた。同点の五回、2死一、三塁で打者は苦手としている中川圭。「今日は光(太田)がさえていたんで、その要求通りに投げきることができた」と最後は高めの直球で空振り三球三振に仕留め、右腕は2度大きくほえた。
なみなみならぬ思いで上がったマウンドだった。夏場以降状態が上がらず、7月からは試合前まで1勝6敗。「チームの勝ちに貢献できなくて、ふがいない思いがあった」と苦悩を振り返った。
首位・ソフトバンクまで2・5差に4チームがひしめく大混戦。「今チームが一つになって最後まで走り切ろうという気持ちになっているので、そこに自分も加わりたい」。逆転優勝にはエースの力が絶対に必要だ。