若月ド執念サヨナラでオリックス追走2差 中嶋監督「絶対に後悔してほしくない」

 「オリックス3-2日本ハム」(15日、京セラドーム大阪)

 オリックスの代打・若月健矢捕手(26)が渾身(こんしん)のスイングで打球を飛ばした。「越えてくれ」。思いを乗せた白球は右翼の頭上を越えた。二走・太田が本塁へ左手を挙げながら、滑り込む。首位・ソフトバンクに食らいつく劇的勝利だ。

 同点の延長十二回。4時間16分の死闘にピリオドを打ったのは、代打・若月だ。「いつもは代打を出されることが多かったので新鮮でした」。1死二塁の好機を託され、プロ初のサヨナラ打を放ってみせた。

 打率3割を超える殊勲のヒーローに、中嶋監督は「力あるんでね。力って打つ力じゃないよ。パワーあるんで。いい方向に向いたら、数字も上がる」と独特の言い回しでたたえた。

 同点の八回には代打・西野が一時勝ち越しの一打。今季は代打で10打数6安打、打率・600と勝負強さが光る。「代打は難しい。本当によく打ってくれた」と指揮官。起用に応えてくれた選手を褒め、勝利の瞬間は飛び上がって喜んだ。

 チームは今季4度目のサヨナラ勝利で連敗ストップ。首位・ソフトバンクに優勝へのマジック11が点灯したが、2ゲーム差で食らいつく。残り10試合。中嶋監督は「絶対に後悔してほしくない。思い切ってやってほしい」-。逆転での連覇へ、もう勝ち続けるしかない。

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