オリックス・能見引退会見「選手が成長していく姿がうれしかった」一問一答(1)
オリックスの能見篤史投手兼任コーチ(43)が16日、京セラドームで引退会見を行った。背番号26のユニホーム姿で登場。会見では終始、晴れやかな表情だった。
-冒頭のあいさつ。
「まずはお集まりいただきありがとうございます。私事なんですけども、今シーズンをもちまして私、能見篤史は引退をすることに致しました」
-引退を決意して今の気持ちは。
「本当に悔いなくというか18年っていう長い現役生活でしたけども、本当にやりきったなっていう感じです」
-引退を決意したのはいつか。
「正直に言いますと、去年もう1年契約していただいた時にその意思は一応伝えていたので。そんな感じです」
-決断理由は。
「(コーチ)兼任という立場でしたので、自分が投げるよりも色々選手を見させていただいた。その選手が成長していく、試合の中で成長していく姿が非常にうれしかった。その時点で選手としての自分の気持ちっていうのはだいぶ薄れていた。それが多分一番の理由です」
-最初に引退を伝えたのは。
「まずは家族が第一なんですけども。そうですね。まずは家族に、自分の意思っていうものは伝えました」
-家族の反応は。
「長い間支えていただいたところもすごくあるので。本当にお疲れ様という感じです」
-中嶋監督にはどういう報告を、どんな言葉をかけてもらったか。
「えっと。そうですね。監督室でお話をさせていただいて。監督らしく『本当に辞めるの』っていうところで。ありがたい言葉も。『あがけ』と。『もう少しあがけ』と言ってもらえたんですけど、本当に自分の中でも気持ちがしっかりついているので。僕の意思というのは伝えました」
-あがけという言葉に心が動いたりは。
「いや、無かったですし、逆にまだ選手として見てくれているっていう方がすごくビックリした」
-選手に引退発表を含めて話は。
「いやみんなにあまり伝えてなくて。ネットで知った感じ。『辞めるんですか!?』って感じなので」
-投手陣は驚いたのでは。
「いえ、僕は大して何か特別なことはしてなくて。本当にその選手たちの実力といいますか、そういうのが発揮できるようになってきていた。たまたま僕がそこに寄り添う形でいただけ。でも僕だけじゃなく色々なコーチの方々のサポートがないと、なかなかそういう成長には繋がらない。そういうところは、僕は選手に近い分、取り上げられることが多いんですけど。本当にコーチの方々、監督もそうですけども、色んな思いっていうところがある。僕はいいとこ取りみたいな感じになってるので、そこは僕だけじゃない」
-選手からは色んな声があったか。
「『まだ早いですよ』とか言葉はいただいたんですけども。本当に、この歳でいつまでもいるわけにはいかないので。そこは、他の選手が頑張ってもらうのが一番いいかなと」