オリックス・能見引退会見「日本一、取れるチャンスがある。一番の目標」一問一答(3)
オリックスの能見篤史投手兼任コーチ(43)が16日、京セラドームで引退会見を行った。背番号26のユニホーム姿で登場。晴れやかな表情で現役生活を振り返った。
以下は一問一答(2)の続き。
-後輩にはどんな思いを託したい。
「まだまだ現役生活も続きますし、苦しい時も必ず出てくるので、そこからが大事だと思う。そこでどうするかが各選手、一番大事な部分だと思う。悔いなくというか、後悔はしないようにしてほしいなとは思います」
-自身のことを山本は神、宮城は父と。
「由伸は思ってる次元が違うので、あのクラスのピッチャーの気持ちが分からない。本人は芯がしっかりしている。何よりも人の話をちゃんと聞き入れる姿勢、これはすごいことだなと思ってて、あの子はしっかり自分のやるべきことを分かっている。心配はしていない」
-宮城は今季も2桁勝利に到達。
「まだ20歳ぐらいですので、まだまだ伸びしろもある。いろいろな壁にぶち当たるところも必ず出てくるので、そういう時に自分を見失わないようにしてもらえたら、どんどん成長していくと思う」
-山岡とも試合前には欠かさずキャッチボール。
「ずっとキャッチボールの相手をさせてもらってるので、本人がどう思っているのかは分からないが、今までやってきてるので、どんどん成長してくれると思うので大丈夫だと思います」
-若い投手が育ってきている。
「育ってきていると思います。そこで僕が一番(思うのは)使える監督が、起用できるっていうのが逆にすごくて。それでいい方向に行くのも、18年やってきて、投手ってある程度で勝ちパターンがいたり、いろいろな役割があると思うが、それでもどんとマウンドに上げれるところは、それがいい方向にいくのがすごくて。何だろうなといつも考えているんですけど」
-そういう投手を育てられた。
「いや、そうじゃないと思うけど。何より、チームの環境自体がそうさせていると思う。それはいろいろな方々、コーチの方々もそうですし、環境づくりをしているところがすごいなと思います」
-引退後について。
「まだすぐなので、本当にこれからだと思います、それは」
-野球には関わっていきたい。
「それはもちろんそうですが、僕だけじゃなく家族とも相談しないといけない。18年やらせてもらってるので、何かしら力になれればいいと思っている」
-やり残したことは。
「個人はないですけど、コーチとしての立場で言うなら日本一は取ってない。取れるチャンスがあるので、そこが一番の目標かなと」
-15日も延長戦を制した。
「そうですね。最後の最後まで分からないので、あとはしっかりとできることはしていきたいと思います」
-甲子園、京セラのマウンドはどんな場所か。
「どちらも関西というところもご縁があって、マウンドに立たせてもらっていた。投手としての18年間で1番、2番で投げた球場なので、プロ野球で言うと原点になりますね」
-引退セレモニー(30日のシーズン最終戦)もある。家族も呼ぶか。
「そうですね。優勝争いはしているので、(登板)機会があるかは分からないですし、できることは準備します」
-最後にファンに。
「18年間っていう現役生活、いろいろな方に支えられて、声援をいただいて、人間として成長させてもらったので、非常に感謝しています。18年間で声援が力になることがすごく多くて、奮い立たせてくれた場面もすごく多かった。振り返ってみると本当に感謝しかないです。本当にありがとうございます」