苦悩のロッテ・藤原 約5カ月ぶりの打点が貴重な同点打「毎日苦しみながら」
「ロッテ7-4日本ハム」(18日、札幌ドーム)
ロッテの藤原恭大外野手が途中出場から、土壇場の九回に値千金の同点適時打を放ち、勝利に貢献した。
荻野の下半身の張りにより四回から途中出場。九回1死三塁。フルカウントと追い込まれて7球目。変化球に食らいついた打球はしぶとく前進守備の二遊間を破る同点適時打となった。
4月16日以来の打点を挙げた藤原。「なんとか三振だけはしないようにと。いい打球ではなかったんですけど、なんとか前に飛ばせてよかった」。執念の同点打に安どをにじませた。
昨年の7、8月度の月間MVP賞を受賞した背番号1だが、今季は打撃の壁に当たっている。ファームでの調整期間では「今年は打撃が全然、はまらなくて…。今もそうですけど、なんとか毎日苦しみながら、1軍で出ることを目指してやっていました」と苦しい胸の内を明かした。
打撃フォームも試行錯誤が続く中、無我夢中で打った値千金の一打。「あしたも勝つことをチームの目標としてやっているので、そこに加わっていけるように、全力でやっていきたい」。自身は納得のいく打撃の形ができていないが、逆転CS進出のために、チームに貢献する覚悟をにじませた。