谷佳知氏&亮子氏長男・佳亮、最強DNAデビュー 東京学館浦安、勝利貢献 目標は父

 「3番・右翼」で出場し勝利に貢献した東京学館浦安・谷
 「3番・右翼」で出場し勝利に貢献した東京学館浦安・谷
 長男・佳亮くんとともに笑顔の谷佳知・亮子夫妻=06年1月5日
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 「秋季高校野球千葉大会・1回戦、東京学館浦安12-1船橋東」(19日、船橋市民球場)

 1回戦が行われ、東京学館浦安が七回コールド勝ちで2回戦進出を決めた。現役時代はオリックス、巨人で活躍したデイリースポーツ評論家の谷佳知氏(49)と柔道女子48キロ級で00年シドニー五輪、04年アテネ五輪金メダリストの亮子氏(47)の長男・佳亮外野手(2年)が「3番・右翼」で県大会本戦に初めて出場。両親がスタンドから見守る中、5打数1安打と勝利に貢献した。

 両親から超一流アスリートのDNAを受け継ぐ佳亮が千葉大会初戦から活躍した。

 父とは違う左打席から華麗な安打を放った。初回、2死走者なしで真ん中に来た直球をはじき返して中前打。「体が開かないようにして、うまくバットを出せました」。10-1の七回には二塁へ痛烈な打球を放ち失策で出塁。11点目の本塁を踏み、コールド勝ちに貢献した。

 新型コロナウイルスで人生が変わった。小学3年から中学2年まではアイスホッケーに打ち込んだ。当初は海外の高校に進学しアイスホッケーを続ける予定だったが、コロナ感染拡大により断念。スティックからバットとグラブに持ち変えた。

 自粛期間となった中学3年から1年間は父にボールを投げてもらって打撃フォームを固めるなど猛練習で実力をつけた。それでも高校に入学した当初は周りとのレベルの差に「結構焦りがあった」という。

 しかし、プロという厳しい世界で戦ってきた父から言葉をもらい、「すごくプラスになっている」と着実に成長を遂げた。佳知氏も「(感覚を)つかむと打ったりできている。つかむのはうまい」と才能を認める。

 この日も佳知氏はスタンドから声援を送った。本格的に野球を始めてから約2年でスタメンに名を連ねる息子の姿に「こうなるとは思っていなかった。3年生でメンバーに入れたらと思っていた」と感慨深げだった。

 目標の選手は「お父さん。記録をいっぱい持っていて、その記録を超したい。お父さんみたいにいろんなコースを打てるようになって活躍したい。今は甲子園を目指して頑張っています」と佳亮。成長を続け、いつかは父と同じプロの舞台に立つ。

 ◆谷 佳亮(たに・よしあき)2005年12月31日生まれ、16歳。兵庫県で生まれ、東京都で育つ。171センチ、64キロ。左投げ左打ち。外野手。小学3年から中学2年までアイスホッケーをしており、高校から野球を始めた。東京学館浦安では2年秋からベンチ入り。50メートル走6秒2。高校通算4本塁打。

 ◆谷 佳知(たに・よしとも)1973年2月9日生まれ、49歳。大阪府出身。現役時代は右投げ右打ちの外野手。尽誠学園から大商大、三菱自動車岡崎を経て、96年度ドラフト2位でオリックス入団。2007年に巨人移籍後、14年にオリックス復帰。15年現役引退。最多安打・盗塁王各1回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞4回。日本代表としも96年アトランタ五輪で銀、04年アテネ五輪で銅を獲得。16年からデイリースポーツ評論家。

 ◆谷 亮子(たに・りょうこ)旧姓田村。1975年9月6日生まれ。47歳。福岡市出身。帝京大卒、日体大大学院修了。柔道家として五輪に5大会連続で出場し、全大会でメダルを獲得。00年シドニーと04年アテネで金、92年バルセロナと96年アトランタで銀、08年北京で銅に輝く。世界選手権でも7度、金を手にした。柔道漫画にちなんで「YAWARAちゃん」の愛称で親しまれた。03年に谷佳知氏と結婚。10年に現役引退し、その後、参議院議員も務めた。

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