珍事!ロッテ-オリ戦 鳥の大群襲来でまさかの中断 照明全消灯、角中が威嚇で追い出す
「ロッテ-オリックス」(20日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテ対オリックス戦の六回1死一、三塁から鳥の大群がスタジアムを飛び回り、試合が20分以上中断した。
ロッテの守備中にいきなりの来鳥。低空飛行で飛ぶ大群を、選手、観客はぼう然と見守った。その後、場内アナウンスで「しばらくお待ちください」と通告。両チーム選手らが引き揚げた。
しかし鳥が場内を飛び回り続けたため、審判の指示で一度、照明を消灯。スマートフォンの電気を消すよう促すアナウンスも流れたが、約10分が経過しても鳥が居座ったため「鳥の声」や、バズーカ音を流す〝秘策〟も講じた。実況アナウンサーは「群れの大きさが小さくなった気がします」と伝えたが、少数の鳥は人工芝上に〝お座り〟状態だった。
しびれを切らしたロッテ一筋16年目の角中が、バットを持ってグラウンドに登場。鳥の群れに突進し、鳥を威嚇するパフォーマンス(?)で退却を促すと、これには鳥もおののいたのか、飛び立ち、その後場外へ。約21分間の中断に終止符を打った。8時3分に中断が終わるとスタンドから拍手が起こった。球場アナウンス担当の谷保さんも「こんなこと初めてです」と驚いた様子だった。
鳥の襲来による中断は、2017年8月30日の楽天-西武(Koboパーク)以来約5年ぶり。過去には1958年巨人-大洋(後楽園)、71年広島-中日(広島)、76年南海-太平洋(大阪)があり、NPB史上5度目の珍事だった。